【ことば倉庫】

詩集『灰も落とせない指』更新中/ほか作品集は最下部から

#58 糞書き

 

たまゆらの華さえいじくりまわす
蛇足のような余興のかま首が
ひとときの余談も許さない感じで
鼻腔に花粉を塗りつける

 

予兆も感じさせない感じで
求めてしまえば紛らわしい紛れで
伝えても、伝えても
ゲーム感覚のタレコミじゃ
何人かを経たのちに捨てられる

 

糞みたいにも思える、熱病の世を
突き抜けてく感じで詩を書いてる

 

止めなさい
きっと順番などないからね

静止を振り切って
生き死ににさえ華を持ち込む

咲いたり散ったり、枯れては落ちて
声も養分になると水を飲み

かすれるまで溜めて振りまく

 

気がつけば人に見せたくもなって
しょうがないからと鼻を掻いてる