2024-01-03 #53 菊の花 詩集『灰も落とせない指』 何を頼んだのかも忘れて届いた飲み物をただ飲んで凍った滝を抜けるようにひしゃげる景色が伝った時砕け散ったと知ったんだ 溢れてるのに水はなくてあぶれてるのに独りじゃなくて死海みたいに真っ白で狂気と思って絞り出した足りないそれは勇気だった 遮二無二振ったシェイカーこれっぽちの容器で大人しく飲まれて消える子供みたいに繕うのならまた明日とでも結ゆ)ってみようか その肌を拭いて丸めたティッシュは菊の花のようだったよ