【ことば倉庫】

詩集『灰も落とせない指』更新中/ほか作品集は最下部から

2023-01-31から1日間の記事一覧

#12 運命の手

写真入れに淹れたかすかな透明の思い出を曲にしたのは必然だろうか 冷たさに乾く弦を一本少ない指で弾いたら心に混ざるのは皮肉なはなし 考えるより速く紡ぐものを運命の手と名づけるならばその一手こそが「決まりきっている」の冷えきった手をかわす気がし…